今年10月から奄美大島でソテツに被害を及ぼしているカイガラムシが、国内初確認の外来種だったことが分かりました。

鹿児島県によりますと、国内で初めて確認されたのはカイガラムシの一種、アウラカスピスヤスマツイです。

奄美大島では、今年10月以降、推定で711本のソテツが集団で葉が黄色や茶色になる被害が出ています。
奄美市でソテツから見つかったカイガラムシについて鹿児島大学で遺伝子解析などをした結果、国内で初確認のアウラカスピスヤスマツイと判明しました。

もともとタイなど東南アジアに生息していたものですが、近年急速に広がり、アジアや北米など世界各地で確認され、ソテツ科の植物が被害を受けています。激しい場合は1年以内に枯れて死んでしまうこともあるということです。
世界自然遺産エリアでの被害は確認されていません。

県は、葉の除去やソテツに薬剤を散布するなど対策を進めています。
対策として、県は、被害を受けた葉を切り落として焼却することや、ビニール袋に密封してゴミとして出すことを挙げていて、持ち運ぶ際は、カイガラムシが服に付いたり飛散したりしないよう注意が必要です。

詳しくは県森林技術総合センターのホームページに掲載されています。