指宿市で3日、将棋界最高峰の「竜王」のタイトル初防衛した藤井聡太竜王が4日に会見を開いて、鹿児島では初めてとなった対局を「楽しめた」と振り返りました。
4日朝、報道陣の取材に応じた藤井聡太竜王。2日・3日の2日間、指宿白水館で行われた「竜王戦」七番勝負の第6局で、広瀬章人八段を破り、竜王を初防衛しました。


写真撮影に応じるその手には「千思万考」と書いた色紙が。


(藤井聡太竜王)「いろいろな指し手が考えられる局面で、すべての手をしっかり掘り下げて比較できなかったところもあったので、千思万考でいろいろと考えをめぐらせることを意識していきたい」

藤井竜王は、去年も指宿で竜王戦の対局が予定されていたものの実現せず、今回が初の対局となりました。その印象を聞かれると。
(藤井聡太竜王)「昨年(指宿を訪れたときは)対局がなく観光気分で来ていたところもあったが、今回は素晴らしい対局環境を用意してもらい、食事もおいしく、指宿での対局を楽しめた」

5冠を守った藤井竜王の次のタイトル戦は、年明けに開幕する王将戦。通算タイトル100期を目指す羽生善治九段と戦います。
