奄美大島の龍郷町で24日、五穀豊穣を祈る国の重要無形文化財「ショチョガマ」と「平瀬マンカイ」が行われました。
「ショチョガマ」は、龍郷町の秋名集落を見下ろす山の中腹に建てられた、かやぶきの小屋のことです。

およそ100人の男性たちがショチョガマの屋根に乗り「ユラ、メラ」の掛け声とともに屋根を揺らし、大きく傾いたショチョガマが倒されました。

400年以上続くとされる「ショチョガマ」は、稲穂が豊かに実り、重さで垂れ下がっている様子を表現しているとされ、来年の豊作を祈り、輪になって踊りました。
(島外からの移住者)「倒れたときのみんなの一体感が感じ取れた」
(秋名アラセツ行事保存会・隈元和範 会長)「自分もしたい、参加したいと言う人も増えているので心強い。ぜひ残していきたい」

また夕方には、同じく秋名集落の海岸で、海の神に豊作を祈願する「平瀬マンカイ」が行われました。

男女12人が岩の上で掛け合いで歌い踊りを踊って、海の神に感謝し、来年の豊作を祈りました。
