鹿児島市の山形屋で従業員が着用していた制服が、今月末で廃止されることになりました。
(記者)「紺のベストに赤いリボン。山形屋の見慣れた制服がまもなく見納めになります」
赤を基調とした「案内係」。爽やかなグレーの「外商」。そして紺に赤のリボンが鮮やかな「販売員」。山形屋の女性従業員が着用してきた制服です。
鹿児島・宮崎のデパートやギフトショップなど19店舗で着用していたこの制服が、今月末で廃止されることになりました。
全国のデパートで制服廃止の動きが広がる中、鹿児島市の山形屋でも去年から廃止への動きが始まり、この半年間ですでに9割以上の女性従業員が私服に変更したということです。
山形屋では、少なくとも1950年代には女性従業員の制服があり、これまで7~8回のデザイン変更がありました。
制服廃止の目的は、「女性=スカート」という意識から「多様性」へ対応することや、働きやすさの向上です。
(山形屋・坂口博英広報担当部長)「出勤時、退勤時の着替えの時間が無くてスムーズに業務に入れるという声や、補充や接客の時も動きやすいという声を聞いている」
動きやすさ、運転のしやすさなど従業員にも好評の改革。一方で廃止を惜しむ声も。
(山形屋・坂口博英広報担当部長)「長年親しんだ制服なので寂しいという声や、この制服に憧れて入社したと惜しむ声も一部あった。動きやすく働きやすい格好で業務にあたることで、客のサービス向上につながれば」
私服が客との会話のきっかけになることもあり、これまで以上に信頼される接客に努めたいということです。