気象台は、霧島連山の新燃岳の噴火警戒レベルを30日、2の火口周辺規制から3の入山規制に引き上げましたが、「火山活動はさらに高まった状態にある」として、引き続き警戒を呼びかけています。

気象台によりますと、新燃岳ではここ数日、火山性地震が増えていて、山体の膨張を示す地殻変動も観測されたことから、「火山活動はさらに高まった状態にある」として、噴火警戒レベルを30日、3の入山規制に引き上げました。

火山性地震は29日が251回、30日は106回、31日は午後2時までに4回観測されました。

また、地下のマグマの動きを示すとされる火山性微動は、30日に3回観測されていて、31日は午後2時までに観測されていませんが、気象台は引き続き、火口からおおむね4キロの範囲で大きな噴石に、おおむね2キロの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。

(東京からの観光客)「山に登る予定はあったが、辞めて滝を見た」

(宮崎からの観光客)「避難できるよう、道を調べたりしている」

また鹿児島県は、火口から半径4キロ以内の立ち入り規制区域内にある高千穂河原ビジターセンターを30日から休館していて、規制区域に接続する周辺の登山道などの通行を禁止しています。