鹿児島県が計画する新たな総合体育館=スポーツ・コンベンションセンターについてです。県は、民間事業者に設計から建設、運営までを委託する「PFI方式」から従来型の個別発注へ見直す方針ですが、これまでの検討費用として5900万円を支出していたことが分かりました。
県が鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地に計画する新しい総合体育館について、県は当初、民間事業者に設計から建設、運営までを委託する「PFI方式」を採用していましたが、入札が不調に終わり、整備費用を抑えるために従来型の個別発注へ見直す方針を示しています。
5日の県議会では、「PFI方式」での検討費用として、この3年間におよそ5900万円が支出されたことが報告され、県は「必要な経費だった」と説明しました。
(西観光・文化スポーツ部長)「PFI方式で事業を実施する上で、専門的な知識やノウハウを有する民間のアドバイザーから必要な助言をもらいつつ、一連の作業を行うために必要な経費だったと考えている」
また、488億円とされている整備費がさらに増える可能性を否定しませんでした。
(無所属・橋口住眞県議)「この数字が動くことは十二分にあるという理解でいいか」
(西観光・文化スポーツ部長)「488億円は、本年3月末時点の推計値。今後、設計を行ってみないと正確な数字は出ないので、設計をしたうえで改めて議会に諮りたい」
また5日の県議会では、半導体関連企業などの誘致についても報告がありました。
県が管理する工業団地で現在、空きがあるのは、鹿児島空港に隣接する鹿児島臨空団地の1区画のみのため、県は来年度末に開発候補地を選定する方針で、県本土の5か所があがっているということです。場所の詳細は明らかにしていません。