今年度、鹿児島県内の教職員の懲戒処分は24件と、過去10年で最多となっています。県教委の地頭所恵教育長は「危機的な状況」とし、不祥事根絶に取り組む考えを示しました。
(県教委 地頭所教育長)「多くの不祥事が発生していることは危機的な状況だと認識している」
4日の県議会で、県教委は、教職員の懲戒処分が今年度すでに24件となり、過去10年で最多となったと報告しました。
内訳は、セクハラやパワハラといったハラスメントが7件で最も多く、交通違反が6件、子どもへの体罰が4件などとなっています。ハラスメントや体罰での処分は、40代後半以上の教職員が大半を占めているということです。
相次ぐ不祥事を受けて、県教委は、鹿児島大学などとハラスメントや飲酒運転の防止に関する教職員向けの研修教材を作成し、去年12月から活用しています。
(県教委 地頭所教育長)「教職員による不祥事は、県民の教育に対する信頼を損なうものであり、絶対にあってはならないもの。不祥事根絶に向けたさまざまな取り組みを徹底し、実効性を高めていく」
県教委は今後も新たな教材や研修を通して、不祥事の根絶に取り組む考えです。