2日に開催された鹿児島マラソン。全国各地から集まった1万人を超えるランナーが鹿児島の名所を駆け巡りました。

「鹿児島マラソン2025」には、フルマラソンに8174人、8.9キロのファンランに3220人の、あわせておよそ1万1000人が参加。午前8時半に鹿児島市のドルフィンポート跡地前をスタートし、多くの人から声援が送られました。

(会社の同僚を応援)「がんばれー」
(先輩を応援)「まさよしさん、がんばれー」

今年も桜島を望む海沿いや仙巌園などの名所を巡り、給水ポイントでは特産品も味わえるなど鹿児島を堪能できるコースに。沿道ではよさこいや専用列車からの応援も。

全国からの参加者を驚かせたのは、おもてなしだけではありませんでした。

(ランナー)「きょうは暑いから中々走れなくて、厳しい状態」

(ランナー)「暑すぎ。こんな暑さ聞いていなかった、勘弁してほしい」

寒さから一転、鹿児島市では2日は最高気温23.9度を観測し、5月上旬並みの暖かさとなり、仮装ランナーたちは予想外の熱気に見舞われました。

フルマラソン男子の部では、中盤までトップを争ったアニーダ・サレー選手が途中棄権し、南薩東京社所属のデジェン・テスファレム・ウェルドゥ選手が連覇。

女子の部では、この大会が引退レースとなったオリンピック出場経験もある鹿児島銀行陸上部の上原美幸選手が女子では初の連覇を果たし、有終の美を飾りました。

(鹿児島銀行陸上部 上原美幸選手)「沿道からたくさんの声援を頂き本当に楽しかった。優勝が達成できて、少し恩返しできたらなと思う」

そして、市役所前のゴールには続々とランナーが…

(北海道から参加)「暑くて、北海道はマイナス気温なので暑さで疲れた」

(岐阜から参加)「疲れました。ゴールした時の達成感、爽快感がいい」

(北海道から夫婦で参加)「今まで出た大会で一番よかった」「沿道の応援も、ボランティアの方の応援もすごい力になりました」

(東京から参加)「鹿児島の人の温かみと、雄大な桜島の景色を楽しむことができて、大満足です」

それぞれの目標を胸に走り続けたランナーや、沿道で声援を送った人たちにとっても充実した大会となりました。