鹿児島市内では町内会に加入している世帯の割合が5割にとどまっています。こうした中、町内会の役員らが解決策を話し合う会合が初めて開かれ、会員の確保に悩む現状が報告されました。

「解決策がなかなか見つからないのが現状。ここであきらめたら終わり」

鹿児島市の町内会に加入している世帯の割合は2005年度は63.3%でしたが、単身世帯の増加や若者の町内会離れなどでこの20年近くで10ポイントほど減り、今年度は51.1%と半数割れが懸念されています。

こうした中、市内の町内会や防犯団体の代表らが集まり、加入を促すための方法を話し合う会合がきょう28日、初めて開かれました。会員の確保に苦労する現状が報告されました。

(出席者)「なぜ入らないのか聞いてみたい」

(鹿児島市の担当者)「自分が入っている町内会が分からない、トラブルがあったからやめたという声もある」

鹿児島市からは町内会への加入を促すさまざまな取り組みが紹介されましたが、話し合いの中で要望が相次いだのが、市内に転入してきた人への呼びかけでした。

(出席者)「転入手続きをする窓口ではどう対応しているのか」

(鹿児島市の担当者)「(窓口の職員には)町内会の加入呼びかけをお願いしている。町内会の名前までは言えるかもしれないが、町内会長の連絡先までは言えていない」

また、家庭ごみを集める「ごみステーション」の維持管理に必要な費用が、町内会の負担金からねん出されていることを転入者に伝えてほしいという声も。

(出席者)「ごみステーションを利用するなら町内会に相談してほしい、勝手にごみを出さないでくださいという一言があればまだいい」

話し合いは今後も行われ、加入率アップに向けた取り組みを来年度中に市に要望する見込みです。