かんきつ類の一種で、皮が薄く果汁の多い「辺塚だいだい」のはさみ入れ式が、11日、鹿児島県肝付町でありました。

肝付町と南大隅町に自生している固有種「辺塚だいだい」。一般的なだいだいよりも形が小ぶりで、皮が薄く果汁が多いのが特徴です。農林水産物をブランドとして保護する「地理的表示=GI」に登録されています。

11日は、肝付町内之浦地区の農園で、生産者らがはさみ入れやテープカットをして収穫を祝いました。また、カットした辺塚だいだいを添えた豚肉のステーキなど料理の振舞いもありました。

(JA鹿児島きもつき・ベジフル内之浦 中野正輝会長)「先月の台風10号で心配したが、大きな被害もなかった。特徴としては、強い香りとさわやかな味」

辺塚だいだいは近年、ドレッシングなどの原料としても注目され、肝付町と南大隅町のあわせて70戸で栽培されています。今年は、青果用5トン、加工用45トンの生産を計画しています。