大雨をもたらす「線状降水帯」。急な発生のメカニズムや、私たちがどう備えておくべきか、高知地方気象台に聞きました。

台風4号の接近に伴い、高知地方気象台は、7月5日午前0時39分、“線状降水帯の発生”を知らせる、「顕著な大雨に関する情報」を高知県西部に発表。県内では初めての発表でした。

激しく雨が打ち付ける高知市・7月5日午前1時40分ごろ


■線状降水帯はなぜ発生したのか

▼高知地方気象台 林哲也 防災気象官
「水蒸気を多く含んだ、南海上からの暖かく湿った空気が集まってきた。県西部で積乱雲ができて発達し、上空の風で流されていく。次々と同じように、水蒸気が南の海上から補給され、同じ場所で積乱雲が発生して流れていった」

南海上から水蒸気が補給されながら風で流され、次々と積乱雲が発生


■「予測情報」運用開始で初の“線状降水帯”「予測」は出来なかった…なぜ?

大雨をもたらす「線状降水帯」。気象庁は、発生する可能性が高まった場合、6月から、“発生の半日程度前”に、「予測情報」を発表することにしました。しかし、今回は、線状降水帯が発生してからの発表となり、予測は成功しませんでした。

▼高知地方気象台 林哲也 防災気象官
「日本の集中豪雨の7割は、線状降水帯であるというデータがある。日本各地で毎年のようにどこかで発生して大きな災害をもたらしているが、メカニズムが科学的にしっかりと解明されていない。予測については、日本のどこか、西日本のどこかでは発生するだろう、というのは分かるが、ピンポイントでどこで発生するかというところまで分からない。いつどこで発生するか、発生してもいつまで続くか。そこも詳しく分かっていない、というのが現在の状況。今回の線状降水帯は、事前に予測が難しかった」

「事前に予測が難しかった」


■「線状降水帯の発生にかかわらず、今いる場所で安全な行動を」早めの避難も大切

線状降水帯の発生は、夜間、突然発表されました。気象台は、発生の有無に関わらず、大雨情報を確認し、事前に避難の準備をしてほしいと話します。

▼高知地方気象台 林哲也 防災気象官
「夜間の場合は、周りも暗いし、今回の場合、川の氾濫などがあったようなので、避難場所に避難するのが危険な場合は、今いる場所の中で、より安全な行動をとっていただく。線状降水帯の発生注意報・警報も発表していたので、早めに避難の対応をしていただきたい」


大雨の情報を気にかけ、「早めの避難を」