「動画を見てギフトをもらおう」などという動画アプリの広告をきっかけに、高知市の70代女性が、およそ58万円をだまし取られる詐欺被害に遭っていたことがわかりました。
高知県警の調べによりますと、高知市に住む70代の女性は、12月2日、スマートフォンで動画アプリを閲覧中に「動画を見てギフトを貰おう」という広告が表示され、クリックしました。
すると、「齋藤莉奈」という人物からメッセージが届き、「報酬を管理するアプリ」をダウンロードするよう指示されました。「齋藤」は女性に「視聴中に『いいね!』を押した後、その画面のスクリーンショットを送ってください。報酬○円」と説明したということです。
女性は指示されるまま、「報酬を管理するサイト」を開いて氏名や口座情報などを登録し、複数回スクリーンショットを撮って送っていたところ、サイト内のお金で短期投資を指示され、指示通りに操作すると資金が増えていったということです。
女性はその後、増えた資金を引き出そうとしましたが、齋藤から「残りの業務を完了していただかないと出金手続きができません」「限定特典の業務を完成する時間はありますか」「金額は9万6000円で、振込指定日は本日でなければなりません」などと言われ、指定された口座に振り込みました。
しかし女性は「操作ミス」などを理由に、更に入金を要求され、合計で約58万円を振り込み、だましとられたということです。
高知県内では今年に入り、特殊詐欺の被害が100件発生していて、過去最多の件数となっています。被害総額は4億8660万円にのぼっています。










