夏目漱石がかつて正岡子規と一緒に暮らしていた「愚陀佛庵」の再建工事が愛媛県松山市内で始まりました。
愚陀佛庵は1895年に英語教師として松山に赴任した夏目漱石が友人の正岡子規と同居生活を送った建物です。
松山城の城山のふもとに復元されていましたが、2010年の土砂崩れで倒壊し、去年、市が再建の方針を示していました。
(山田リポーター)
「新たな愚陀佛庵は松山市役所の裏側、そして番町小学校の校庭に隣接した場所で建設が進められています」
再建工事は子規の母校・番町小学校で始まりました。
22日は作業員が木の囲いを設置したり区画ごとに糸を張ったりして本格的な建設に向けて準備を進めていました。
総工費1億9500万円をかけて建設される新たな愚陀佛庵は、当時の佇まいを再現した木造2階建てで、1階の和室は句会や茶会など文化活動で利用される予定です。
また、漱石と子規に関する展示施設や、イベント用のスペースも設けられます。新たな愚陀佛庵は来年夏ごろに完成する見込みです。