車を運転する際、普段よりも注意が必要なのが冬道の運転です。気をつけるポイントはどこにあるのか?冬道運転は、ほぼ初心者という伊藤亜衣記者が、身をもって冬道を運転する怖さを体験してきました。

一旦、滑り始めたら止まらない凍結路面。1月10日には、北海道安平町で凍結した路面で乗用車がトレーラーと衝突する事故もありました。冬道の運転は、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?

札幌市北区の自動車学校です。この日、教習所を卒業して1年以内の人を対象にした冬道の講習会が開かれました。

冬道の運転は、「ほぼ初めて」の伊藤亜衣記者も参加しました。冬の事故を学んだ後、特設コースに向かいます。

まずは急ブレーキを体験。速度を上げて、思い切りブレーキを踏み込みます。

伊藤亜衣記者:「(ブレーキ思いきり踏んで)めっちゃ怖い、止まんない止まんない」

時速40キロ。タイヤもロックされたままスーッと滑っていきます。

こちらは下り坂のブレーキ体験。ここではABS(アンチ・ロック・ブレーキシステム)が作動しないのを体験します。

伊藤亜衣記者:「(ブレーキを踏んで)えっー!止まんない、止まんない」

ABSとは、急ブレーキでタイヤがロックされ滑るのを防ぐシステム。しかし、冬の坂道など極端に速度を落とした状態では装置が働かないこともあるのです。

(Q.記者の運転の点数は?)
中央バス自動車学校 渡辺靖裕 検定係長:
「50点ですね。運転するときに『慣れ』が見られなかった。何があったとしても対応できるようにしていただければ。滑るのは当たり前だと。冬道に関しては、もしかしたら曲がらないかも、もしかしたら止まらないかもと考えて運転すると(いうことが大事)」

冬道講習の最大の目的は、車がスリップした際の状況やABSの効き具合を体感すること。その上で、雪道の運転では「急発進」「急ブレーキ」「急ハンドル」の「3つの急」を避けることが必要です。