8日夜、青森県東方沖を震源とする地震では、北海道各地で津波も観測され、地震による影響も明らかになってきています。

青森県東方沖を震源とする地震では、道内でも函館で震度5強、札幌も震度4を観測しました。

この地震で北海道太平洋沿岸中部に一時、津波警報が発表され、浦河町で50センチ、えりも町庶野で30センチなどの津波を観測しました。

北海道浦河町の商店

道などによりますと、この地震で、日高町の70代の女性が避難中に凍った路面で転倒、左腕を骨折するなど、これまでに10人がけがをしました。

また、新千歳空港では国内線ターミナル4階の天井にひびが入り、破片が落下しましたがけが人はいません。

天井の破片が落下した新千歳空港(視聴者提供)

交通への影響も続いています。JRは設備点検などの影響で函館線や千歳線の一部区間で運転を見合わせていて、9日も特急16本を含む147本が運休しています。JRは安全が確認され次第、順次、運行を再開するとしています。

気象庁はこの地震を受けて、今後1週間程度はマグニチュード8以上の巨大な地震が発生する可能性が平時より高まっているとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を運用開始以来、初めて発表しました。

気象庁は日ごろからの備えを改めて確認するよう呼びかけています。