名古屋の小学校で、5日、小学5年生の男子児童(10)が顔面を骨折する大けがをしたにもかかわらず、学校が救急車を呼ばなかった問題で、名古屋市教育委員会が7日午後2時半から会見を開き、「今回の判断が適切でなかったことを踏まえ、当該校を指導する」との対応を示しました。


◆教育委員会が示した見解
・顔を床で強く打ち、保健室で嘔吐していること。本人が痛みやものが二重に見えるなどの症状を訴えていることから、学校から速やかに救急搬送することが適切だったと考える。

◆今後の対応
今回の判断が適切でなかったことを踏まえ、当該校を指導する。
・今回の事例を踏まえ、幼児児童生徒の負傷時には、状況に応じて適切に判断し、組織的な対応を行うことができるようにするために、「学校保健の手引き」の内容について、すべての学校に徹底し、再発防止に努める。

◆教育委員会の会見で示された内容
・7月5日(火)午後1時10分頃、児童(10歳)が給食後の休み時間中、他の男子児童をおんぶして小走りで教室の中を移動していた際に、転倒した。その際、両手はおんぶをしていた児童の足を持っていたため、手をついて受け身をとることができず、顔面を床で強打した。

・児童が職員室にいる担任に、上記のことと、物が二重に見えることを伝えた。

・午後1時20分頃、児童は保健室に行き、左目の痛みを訴え、嘔吐した。養護教諭(20代女性)が患部に腫れや変色が見られなかったことや、眼球が動いていたことを確認し、保冷剤で患部を冷やした。

・午後1時30分頃、養護教諭は保護者に迎えにきてもらうよう連絡した。その際、母親は「学校から病院へは連れて行ってくれないのか」と電話した養護教諭に伝えたが、学校は、まずは保護者に児童の様子を見てもらうという判断をした。その電話のやり取りで事故を知った校長も、保健室で児童の様子を確認した。顔色がよくなかったため、校長は横になるよう指示をした。

・午後1時40分頃、保護者が来校した際に、児童が再び嘔吐した。保護者はこのまま病院に向かうことにした。

・午後1時50分頃、学校の北門付近で、児童が痛みと気持ち悪さを訴えたため、母親が自ら119番通報した。

・午後1時55分頃、救急車が到着し、病院に向かった。

・午後2時20分頃、救急車が病院に到着した。

・午後3時40分頃、この病院では手術が出来ないため、別の病院に救急車で移送した。

・午後7時05分頃、左側眼窩底骨折による手術を開始し、午後8時40分頃に手術が終了。現在、入院・治療中。