逮捕後の取り調べで「神になりたかった」と供述していた男の裁判


男は、おととし、愛知県豊橋市で車を暴走させ、3人を殺傷した罪に問われています。

おととし7月、猛スピードで県道を走る黒い乗用車。

このあと車は、中央分離帯付近に突っ込みました。

当時この場所では、草刈りの作業が行われていて、車を誘導していた愛知県田原市の警備員・夏目喜生さん(当時46)が死亡。作業員2人が大けがをしました。



暴走車を運転していた、静岡県掛川市の青野圭被告(28)は、逮捕後の取り調べで
「人を殺すつもりだった。神になりたかった」と供述。



別の場所でも危険な運転が目撃されていました。

(目撃者)
「反対車線を猛スピードで逆走していました。ものすごいスピードでした」



ドライブレコーダーに残された映像からは、夏目さんをはねる前、青野被告の暴走車が、赤信号を無視していたこともわかります。

事件から1年10か月。23日青野被告の裁判が名古屋地方裁判所岡崎支部で始まりました。


青野被告が問われているのは、時速およそ130キロまで車を加速させて夏目喜生さんを殺害し、作業員2人を殺害しようとした殺人未遂などの罪。

この起訴内容について、青野被告は…
「誰かを殺そうと思って、暴走行為をしようとは思っていませんでした」

「殺意はなかった」と否認しました。

裁判では、検察側が青野被告に殺意があったと主張。

「『直感に従うと良い』という啓発動画に傾倒していた」

検察側は、事件の3か月ほど前に傾倒したという、啓発動画について触れたうえで、夏目さんらの存在に気付いた青野被告が、「直感に従い、車で突っ込むことを決意した」と、指摘しました。

一方の弁護側は「夏目さんらの存在を認識しておらず、殺意はなかった。仮にあったとしても確定的ではない」

弁護側は、殺意は無かったとの主張を展開しました。

「神になりたかった」と供述した男に、殺意はあったのか。

裁判所はどのような判断を示すのでしょうか。