今年度の東海3県でのクマの目撃情報は、11月12日までにあわせて1010件に上りました。この数字は、昨年度1年間の855件を大きく上回っています。内訳は岐阜県で924件、三重県で69件、愛知県で17件です。
これまで人身被害が4件あり、「ツキノワグマ出没注意情報」が発表されている岐阜県では、きょう下呂市で「緊急銃猟実施隊」の委嘱式が行われました。

市内の猟友会の26人に対し委嘱するもので、このうち7人に市長が直接委嘱状を手渡しました。法律上は必ずしも委嘱状を渡す必要はないといいますが、下呂市は大事なクマ駆除の仕事をまかせることから、この委嘱式をとり行いました。
猟友会のメンバーは…
(下呂市猟友会 天野勝利副会長)
「手抜きをしない。(クマに対しては)油断せず真剣勝負という感じ」

下呂市は、「緊急銃猟」で現場対応にあたったハンターに対し、初動対応の2時間までの活動に2万円の報奨金を支給。2時間以上になると、1時間3千円が上乗せされます。
(下呂市 青木秀史農林部長)
「クマの出没も多いので、12月以降も出る可能性がある。そういった意味で気を引き締めながら、この体制をずっと維持できるように努力していきたい」
下呂市は11月下旬から、緊急銃猟に関する訓練を実施する予定だということです。












