「名古屋を離れるのは寂しいけれど、思い出を胸に次に向かって歩いていきたい」。

ドラゴンズを今季限りで退団することが決まったダヤン・ビシエド選手(35)が、7日早朝、帰国を前に中部空港で語った言葉だ。

9年間の活躍に幕を下ろし、新たな挑戦へと旅立つ瞬間、彼の表情には感慨深さと期待が入り混じっていた。

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ドラゴンズ史上最強助っ人の軌跡

2016年にドラゴンズに入団したビシエド選手は、鋭いスイングを武器に球団に大きな貢献をもたらした。来日3年目の2018年には、首位打者と最多安打を獲得。

さらに、ベストナインとゴールデングラブ賞をそれぞれ2度ずつ受賞するなど、まさに「ドラゴンズ史上最強助っ人」の名にふさわしい活躍を見せた。

特に印象的だったのは、来日1年目の開幕カードでの3試合連続ホームランだ。ビシエド選手自身も「最も記憶に残っているのは、最初の開幕3連戦に本塁打を3試合連続で打った瞬間だと思います。それはとても素晴らしいことでした」と振り返る。