青森県八戸市の住宅建設会社に勤務していた40代の男性が4年前に自殺したのは上司からのパワーハラスメントが原因だとして、遺族が20日会社に損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは住宅建設会社「ハシモトホーム」に勤めていた当時40代の男性の妻と子ども、合わせて3人です。訴状などによりますと、男性は青森支店で営業を担当していた時に、上司から営業成績について口頭やメールなどで日常的に叱責を受けるようになりました。また、会社の新年会で表彰状として病状を現す「症状」と書かれた文書を渡され、精神的に追いつめられた男性は2018年2月に自ら命を断ちました。

男性が渡された「症状」と書かれた文書

男性は青森労働基準監督署の調査で当時、重度のうつ病だったとして、2020年12月に労災を認定されています。会社側は「亡くなったことへの法的責任はない」とする一方、遺族はパワーハラスメントが自殺の原因だったとして、会社と社長に対し8000万円あまりの損害賠償を求めています。

※遺族の代理人 川村遼平 弁護士
「パワーハラスメントは決して個人ひとりの問題ではない。それが放置されてしまわないようにすることが大事」

提訴を受けて、ハシモトホームは「訴状を受け取っていないので回答は差し控える」とコメントしています。

遺族の代理人 川村遼平弁護士(写真右)
原告側遺族のコメント(一部)