2017年に青森県八戸市の八戸工業高等専門学校に通っていた男性が当時、自殺未遂に至ったのは知人の父親や学校側の対応などが原因であるとして損害賠償を求めた裁判についてです。青森地裁は10日、知人の父親と学校の運営法人にあわせて約1億8500万円の支払いを命じました。

2017年6月に八戸高専に通っていた男性は、交際を巡るトラブルで知人の父親から「性犯罪者として告発する」と脅されたことなどで自殺を図り、大けがをしました。その後、男性と両親は知人の父親の脅迫行為が自殺未遂の原因であり、学校側の対応が父親の犯罪行為を助長させたとして、知人の父親と学校の運営法人などを相手におよそ2億円の損害賠償を求める訴えを青森地裁に起こしました。
10日の判決で青森地裁の鈴木義和(すずき・よしかず)裁判長は、父親の行為を「極めて悪質な行為」と指摘した上で、学校側については「学校生活を送る原告の利益を侵害した」と述べ、知人の父親と学校の運営法人にあわせて約1億8500万円の損害賠償を命じました。

※訴えを起こした男性の父親
「私どもの意に沿った判決になったと受け止めています。両者とも息子に対して今まで『申し訳なかった』と一言もないわけで、そこは大きな不満。」

判決を受けて学校の運営法人は、「判決文が届いていないためコメントは差し控える」としています。