今年6月、大阪府富田林市の集合住宅で2歳の小野優陽ちゃんが死亡しているのが見つかり、優陽ちゃんを約11時間放置したとして祖母の小野真由美容疑者(46)と同居人の桃田貴徳容疑者(50)が保護責任者遺棄容疑で逮捕されました。 事件をめぐっては、富田林市が大阪府の児童相談所から優陽ちゃんを引き継いだ2020年10月以降、一度も家庭訪問をしないまま、2021年12月に「要保護児童」から「要支援児童」にリスク判断を引き下げていました。行政の対応に問題はなかったのか…児童相談所の元所長で児童虐待防止協会の津崎哲郎理事長に行政側が『どのように児童虐待のリスクを判断しているのか?』などについて話を聞きました。

虐待リスクの「最重度」は『死亡・生命の危険が迫っている状況』

2020年6月に優陽ちゃんは、小野容疑者と入浴中に溺れて心肺停止の状態に陥ったということです。当時は安全配慮不足による『ネグレクト(育児放棄)』と児童相談所は判断しました。虐待のリスクを「最重度」に認定していました。虐待リスクの最重度とはどういうものなのでしょうか。最重度の虐待というのは『死亡・生命の危険が迫っているという状況』を示していると言われています。虐待の程度によって児童相談所か市町村課で担当の役割分担がされているということです。富田林市のケースでは「最重度」という認定されていました。

ーー最重度の認定についてどのように思われますか?
「下手したら死んでいたということですから、最重度の認定は妥当だと思います」