生活を直撃する“物価高”。フリーランスの配送ドライバーの女性は働いても豊かになれない現状に「日本はもう貧しくなっている」と訴える。参院選を前に現場から考えます。

■車内温度35度超もクーラーつけず・・・娘抱えるフリーランスドライバーは

物価高を受け、ギリギリの生活を送る人が増えている。
神奈川県在住のななさん(仮名)、21歳。フリーランスの配送ドライバーだ。

ななさんは2021年から、大手運送会社の下請け業者と契約を結んでいる。取材した日は、県内の集荷所から荷物を受け取り、都内の会社へ届ける。朝から運転をはじめ、1日に100キロ以上、走る毎日だ。

フリーランスの配送ドライバー ななさん(21)
「東京の道はまじで分かんないです、迷子。Uターンしないといけないかも」

18歳で結婚したななさんは、娘を産んで半年後に離婚。6月に再婚したが、娘が3歳になるまでは女手1つで育ててきた。

ななさん
「フリーランスの働き方は、子供を持つ人にはすごくいいシステムだと思います。お迎えに合わせて予定も組めるし」

国の実態調査によれば、フリーランスとして働く人は2020年時点で462万人。コロナ禍による失業者の増加から、現在はさらに増えているとみられている。
一方で、フリーランスは労働基準法で保護されず、雇用保険なども適用されない

ななさん
「保育園の休園とかもあって、コロナの人が出ちゃうと1週間休みになっちゃう。その分、給料がなくなったりとか」

ガソリン代などの経費もすべて自己負担となるため、燃料費高騰は収入減に直結する。

車内の温度は35度を超えていたが、クーラーはつけない。

ななさん
「昨日は(ガソリン代が)170円を超えていたので、もうハイオクの値段みたいですよね。びっくりしちゃいますよ。クーラーをつけると本当にすごく減っちゃうんです。秒でガソリンがなくなります」

ななさんは収入を補うため、配送ドライバーの仕事を終えた後、ウーバーイーツで弁当配達を行う。



1回の配達で得た金額は771円だった。

ななさん
「所要時間が33分かかったので、隙間時間だったらいいですかね。地道にやって…みたいな」