去年と同じ組み合わせになった全国高校ラグビー大会熊本県花園予選決勝。

熊本工業のゲン担ぎは「芝」でした。

2年連続30回目の花園出場を目指す熊本工業。

ウォーミングアップを始めるなか、おもむろに芝に手を伸ばす選手が。

なんと、芝を口に含み食べました。

熊本工業 枦木太壱選手(2年)「サラダみたいな味がします。絶対勝って花園に行きます」

これが熊本工業ラグビー部のゲン担ぎ。伝授したのはFWコーチの小幡大彰(おばた ひろあき)さん。帝京大学時代、夢の舞台、国立競技場での試合で緊張していた時にコーチから教わったそうです。

熊本工業 小幡大彰コーチ「“グラウンドさえも味方につければ”という想いで食べたことを熊工のメンバーにも伝えました」

全員が食べたわけではありませんが、グラウンドを味方につけた熊本工業。聖地花園へ。いざ、戦いの時です。

試合は前半8分でした。「九学トライ!」九州学院が先制します。

熊本工業はゲンを担いだ枦木がラインアウトを成功させると。
その後、裏へのキックを上手く使いトライ。

前半16分:九州学院7-5熊本工業

しかし、後半になると九州学院の勢いは増し攻守で圧倒。

去年のリベンジを果たし、31-5で九州学院の勝利。

7年ぶり4回目の花園出場です。

九州学院 庄司晴太主将(3年)「一年間しんどい時も自分が主将として勝ちたい思いを出して、みんなを引っ張ろうと思ってやってきたのでやっと報われた気がします」

一方、敗れた熊本工業、ゲン担ぎの力もここまで。来年のリベンジを誓います。

熊本工業 枦木選手(2年)「力をもらえたけどもらえなかったという感じです。悔しい思いをしたので来年は花園に行きます」