被告「家族のように大事な気持ちでいた」しかし実態は…

被告人質問によると、山中被告と被害女性は数年前にインスタグラムで知り合い、今年に入って頻繁に連絡を取り合うようになった。被告いわく、女性から積極的にアプローチがあり、交際・同棲が始まった。
山中元稀被告(被告人質問で)
「不自然なぐらいアピールしてきたので、何かのハニートラップかと思った」
「白浜旅行に行ったり、釣りに行ったり、(被害女性が)プリクラが大好きだったので、それに付き合っていました」
「家族のように大事な気持ちでいました」
しかし2人の関係は、被告が女性を“束縛” “支配”していた面も強かったとみられている。共通の知人の供述調書によれば、「どこに行くにも付いてくるので、自由な時間がない」と女性が述べていたこともあったという。
一方で公判では、女性が被告に「いつも大事にしてくれているのに、ごめん」「これからもずっと一緒にいたいので気をつける」という旨のメッセージや手紙を送っていたことも示された。
男性と女性が“相互依存”しているパターン、あるいは、支配欲の強い男性が“アメとムチ”を使い分け、女性の恋慕の情をあやつるパターンという印象を受けた。