ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻をめぐり制裁を続ける欧米を念頭に「一部の国の身勝手な行動が世界の経済危機を引き起こしている」と非難しました。

ロシア プーチン大統領
「一部の国の軽率で身勝手な行動が引き起こした世界経済の危機は、公正かつ互恵的な協力に基づいてのみ解決することができる」

プーチン大統領は23日、オンライン形式で行われたBRICS=ロシアや中国、インドなど新興5か国の首脳会議で、制裁を続ける欧米を念頭にこのように話し非難しました。そのうえで「世界におけるBRICSの権威と影響力は着実に増している」として、中国やインドなどと連携を一層強めていく考えを示しました。

中国の習近平国家主席は「冷戦思考と集団対立を放棄し、一方的な制裁、制裁の濫用に反対する」と話し、ロシアへの制裁に反対する考えを改めて示しました。

また、アメリカ、日本、インド、オーストラリアの4か国の枠組み「クアッド」などを念頭に「『人類運命共同体』の『大きな家族』によって覇権主義の『小さなサークル』を超越する」として対抗姿勢を改めて鮮明にしました。

一方、ブラジルのボルソナロ大統領は、各国が歴史的にも重大な財政危機に陥っているとし、安保理やIMF=国際通貨基金の改革を訴えました。

ボルソナロ大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻の開始直前にロシアを訪問にしていて、「素晴らしい歓迎を受けた」とプーチン大統領に感謝の意を伝達。ロシアを擁護する立場をとっていたため、ウクライナ問題についての発言が注目されていましたが、言及しませんでした。

ブラジル政府はロシアから引き続き肥料を輸入していて、今年4月の輸入量は前年比で24%増加し、価格の高騰により、金額にすると280%以上増加しています。