「配属ガチャ」とは、多くの企業で行われる新入社員の配属で、どの部署になぜ行くのか分からない状況を表した言葉です。入社3年以内の離職率が3割となっているなか、離職を防ぐ独自の取り組みとして「自分の仕事は自分で決める」という企業もあります。


この時季、インターネット上にはこんな言葉があふれています。「配属ガチャが怖い」「配属ガチャ大ハズレ~」「配属ガチャSSR(スーパースペシャルレア)を引いただけで他の配属先だったら多分秒で辞めてた」

「配属ガチャ」とは新入社員の配属先が決まる際、どの部署に、なぜ配属されるのかわからない状況を運任せのガチャに例えたものです。

新入社員の男性
「配属先はまだ決まってないですね。ガチャっていうのはあるかもしれないです。みんな都市部に行きたいのだろうなというのはあると思う」

総合職で採用された女性
「よく新卒ガチャとかいうので運命かなって思いますよ。希望とか出せる会社じゃないので」


2020年卒を対象としたマイナビの調査では、希望通りの職種に配属されなかった割合は文系で18.3%、理系で14.2%となっています。(希望通り配属されたのは文系で60.5%、理系で73.5%)

■「地方に配属された3人は完全に蚊帳の外」“ハズレ”引いた女性


去年就職した製薬会社を今年1月に退職した、いつきさん(20代)は「配属ガチャと上司ガチャに関してはハズレだった」と話します。いつきさんは大学院で学んだことを活かしたいと、首都圏での研究や開発を希望していましたが、配属されたのは地方の工場勤務でした。

いつきさん
「機械が止まったらすぐ飛んでいかないといけない。機械にかけるための準備もしなきゃいけない。もうほぼほぼ肉体労働だったので、研究とか技術開発みたいな部分には憧れはありました」

いつきさんの同期は25人で、地方の工場勤務はその内の3人だったそうです。

いつきさん
「同期とSNSを交換してしまったことで、より辞めたい、というか。首都圏で会社の同期とご飯行ったみたいなのをSNSにあげていたのを見た。地方に配属された3人は完全に蚊帳の外って感じでした。製造経験って何に活きるんですか?と聞いても、先輩によっては全く仕事に役に立ってないよなんてズバッと言う人もいたので、不安がひたすら募るだけの期間でしたね」

工場勤務から3か月ほど経った8月に体調を崩し、9月から休職したそうです。


いつきさん
「吐き気がすごくて、ひどいときにはもう仕事にならないので早退したことも何回かありましたね。上司に異動の相談をしても駄目で、産業医からもそういう理由での異動はわがままだって言われた」

いつきさんは製薬会社を退職後、首都圏の会社で研究の仕事をしています。

いつきさん
「配属されたのだからまずは1年頑張って2年頑張って3年頑張ってと押しつける会社の方が多いのではないかなって思っているので、そういった現状を変えたいなら結局自分で転職じゃないですけど、何かアクションを起こさないと変わらないのだなっていうのは自分の体験としてはありますね」