山口県阿武町で4630万円が誤って振り込まれた問題。少なくとも3500万円が町に返還されました。この問題が報じられているさなか、年金でも本来の10倍以上の金額が振り込まれるミスが起きていたことがわかりました。

■3500万円が町に返還 山口県阿武町4630万誤送金で動き

ーちょっとでもお金が返ってきたのは良かった?

町民:
いいと思う。返したらその人も気持ちが違うと思うよ。

山口県阿武町が誤って振り込んだ4630万円の一部から不法に利益を得たとして、田口翔容疑者(24)が逮捕された事件。

5月23日、4630万円のうちの約75%、少なくとも3500万円が町の口座に戻ったことがわかりました。この金を送金したのは田口容疑者ではなく、田口容疑者がカネを振り込んでいたネットカジノの決済代行業者。3つある業者のうちの1社だということです。

田口容疑者の弁護士:
私の方ではまだ確認が取れていない。本当であれば大変喜ばしいこと。

一体なぜ3500万円が戻って来たのか、阿武町は「係争中でありお答えを差し控える」としています。

町の人たちの心境は複雑です。

町民:
返ってくるとは思わなかったね。すっきりしない。こんなことになるとはね。

ー町民からしたら町の大事なお金でしたよね?

町民:
本当。使うことが一番悪いけどね。金というものは恐ろしい。

この事件をめぐっては新たな問題も起きています。事の発端は、町が振り込み作業でミスしたことですが、ネット上では今、ある職員がミスした張本人だと“誤って”指摘され名前や顔を晒されています。その職員の父親がJNNの取材に応じました。

阿武町の新人職員の父親:
残念で仕方がありません。(息子は)ネット上に自分が晒されていることにショックを受けてたという感じですね。

男性の息子は4月、阿武町の職員になったばかり。町の広報誌に写真付きで紹介されていたことなどから、ネット上で、ミスをした職員と誤解されたとみられます。

新人職員の父親:
(容疑者と)「グルじゃないか」とか「ポンコツの作業だ」とか、そういったことですね。

職員は家族に対し「僕はやってない」と話しているといいます。男性は、息子を批判しているサイトに対し写真などの削除依頼をするよう町に求めたということです。

誤って振り込まれた給付金はまだ全額は戻ってこないまま。阿武町は24日、記者会見を開く予定です。