■弁護士「別の犯罪に問われる可能性」

 
井上キャスター:
関係者によりますと今回、決済代行業者から阿武町の口座に少なくとも約3500万円が送金されたということです。一体どんなケースが考えられるのでしょうか。

元東京地検特捜部の若狭弁護士は二つの可能性を指摘します。▼まず一つは、容疑者が本当に全額使い切ったということであれば、決済代行業者が保険などに入っているだろうから保険または自費で送金したのではないか。▼もう一つが、全部使い切ったというのは嘘で、多額の資金が存在していて、ただ単に隠すためにそこに送金していたという可能性です。

スピード感として保険で払ったというのは考えにくいので、やはり可能性としては、「全て使ったというのは嘘で多額の資金が残っていた」ということではないか、というところです。

元東京地検特捜部副部長 若狭勝弁護士:
決済代行業者としては、こうした犯罪に基づいたお金だということを知りながら保管するということが、刑法で処罰の対象になるので、早々に戻してきたという可能性が一番あると思います。やはり元々決済代行業者のところにこのお金が残っていたというのが一番自然ではないかと思います。

田中ウルヴェ 京 スポーツ心理学者(博士):
残っていた資金を送金したとすると、田口容疑者の処罰が軽くなることはありますか。

元東京地検特捜部副部長 若狭勝弁護士:
少なくとも、嘘をついていたということになると、嘘をついて犯罪で得た金を隠匿していたということで、田口容疑者がまた別の犯罪に問われる可能性があります。ですから、これが嘘だったのか、あるいは勘違いだったのか、などが今後の捜査のポイントにはなると思います。

井上貴博キャスター:
これまで決済代行業者などが海外の会社だとお金の動きを追いにくいのではないか、と言われている中でお金が戻ってきたということは、海外の会社ではなかったということが推察されるわけですか。

元東京地検特捜部副部長 若狭勝弁護士:
そうですね。おそらくまだ海外には行ってないで、国内の代行業者のところだった可能性があると思います。警察からいろいろ捜索が入ったり聞き取りが入る過程で、代行業者において自ら返した方がいいという判断がなされたという可能性が一番あると思います。