新型コロナ関連の給付金を、山口県阿武町が誤って全世帯分の4630万円を男性に振り込み、町が返還を求めている問題で、警察は24歳の無職の男を逮捕しました。

電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは阿武町の無職、田口翔(たぐちしょう)容疑者。

田口容疑者は阿武町から入金された4630万円がミスで入金されたものと知りながら、4月12日、スマートフォン操作して決済代行業者の口座に400万円を振り込み不法に利益を得た疑いが持たれています。

田口容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

弁護士などによると田口容疑者は4633万円を海外のネットカジノで使ったと話しているということで、警察で関連を調べています。

 この問題は、1世帯10万円の給付金について、阿武町が振り込みの作業を誤り、対象の全世帯分4630万円を町内に住む男性の個人口座に振り込んだものです。男性は返還を拒み連絡が取れなくなったことから、町は金の返還と、弁護士費用など5100万円あまりの支払いを求める訴えを起こしていました。

男性の弁護士は5月16日の会見で、男性は「金を使い切った」「一銭も返せない」と説明し、具体的な金の使い道は明らかにしませんでした。

その後、男性は関係者に「数社のネットカジノに全部使った」と説明していることが明らかになっていました。

 また、弁護士によると男性は「金を使い申し訳ない。少しずつでも返したい」と話していました。

男性の説明に対して、山口県阿武町の花田憲彦町長は5月17日に「あれだけの大きなお金がいっぺんに消費されるということはなかなか考えにくかったわけですが、そういうこともあったのかなと」としたうえで、「今ここでそうですか、断念しますというふうなことは全く思っておりません」などとして、花田町長は、裁判などを通じて金の流れを明らかにしていきたいとしていました。