深刻化する教員の“なり手不足”の問題。その背景にある長時間労働の見直しに向けて、現役の教員らが法改正を訴えました。


■夢叶え教員に… しかし1か月で適応障害発症

「理由もなく夜涙が出てくるとか 、朝動悸がするとか」

こう語るのは、4月に小学校の教員になったばかりの女性(23)。ひと月の残業が過労死ラインの80時間を超え、メンタルの不調を訴えました。

小学4年の担任(23)
「すごくなりたかった、ずっと目指してきた、そういう人しかならない職業だと思うので。もう少し頑張れば、今さえ耐えれば、という気持ちはすごく強くなると思います」

子どもの頃からの夢だった、教員の道。間もなくして“適応障害”と診断されました。

上村彩子キャスター
「今後、先生として働きたいと思っているのか、今の率直な気持ちは?」

小学4年の担任(23)
「自分はきっと、同じことが起こるような気がしているので、一度離れてもいいのかなと思っています」

■“4%定額働かせ放題” 現役教員ら次世代のため法改正訴え

学校現場での“長時間労働”が課題となるなか、5月14日、現役の教員らが東京都内で会見を行いました。

公立高校の教員 西村祐二さん
「“4%定額働かせ放題”と言われている、給特法の問題になっています」

訴えたのは、給特法の改正。教員は月給の4%が上乗せされる代わりに、残業代が支給されません。この法律がブラック労働の温床になっているというのです。

公立高校の教員 西村祐二さん
「小学校だと95時間ですし、中学校だと平均残業時間121時間働いています。その手当として4%の1万2000円と言われたとき、何でこんなに安いのかと思ったら、56年前の残業時間が月8時間だったからと説明されている。納得できるわけがない」

西村さんらが全国の小・中学校の教員に行った調査によると、全体の7割近くが過労死ラインを超えていて、過去2年で“教員を辞めたいと思ったことがある”と答えた人は6割以上にのぼりました。

上村彩子キャスター
「このアンケート結果、現職の先生としてはどのようにご覧になりますか?」

公立高校の教員 西村祐二さん
「驚きです。こんなにたくさんいるとは思っていませんでした。もう一つ衝撃だったのが、自分のクラスの子どもに“教職を勧めることができる”が40%。つまり6割の先生が“教師のバトン”は誰にも渡せないと思っている」

若者世代に“教師のバトン”を引き継ぐための、早急な法整備が求められています。