小諸市に移住した元・人気ダンス&ボーカルグループの女性が、農業を通じてフードロス問題や耕作放棄地の再利用などに取り組んでいます。
モットーは楽しく!持続可能な農業です。


ブドウ畑で作業をするのは東京都出身の武藤千春(むとう・ちはる)さん。

一見、慣れた手つきに見えますが、農業を始めたのはわずか1年ほど前。


というのも…。

武藤さんはかつて、元・人気ダンス&ボーカルグループのメンバーとして活躍。


その後、ファッションブランドを立ち上げ、実業家として活動する中、2019年に家族で小諸市に移住しました。


東京と小諸との2拠点生活、いざ、農業を始めてみると…?

「全然思うようにいかなかったりとか、もう0から100まで全部新鮮だったんですよね、正直かっこいいイメージを持ってなかったんですよね、でも10人いれば10人の農ライフがあってそれぞれに哲学があってめちゃくちゃイケてて超クリエイティブなんですよ」


魅力いっぱいの農業にゾッコン!

日々の農作業を動画共有サイト=YouTubeなどで配信しています。

そんな中、武藤さんが今、関心を寄せているのが食品の廃棄、フードロス問題。

捨てられるはずの1万個以上の野菜をレスキュー!?

農業に夢中な小諸市の実業家、武藤千春さん。

2019年に東京から移住し、農業の魅力をSNSで全国に発信しているほか、インターネットの通販サイトを立ち上げ、農作物の販売も行っています。


世間に影響力があるインフルエンサーとしての発信力を買われ、今年2月には農業の魅力を広める「小諸市農ライフアンバサダー」に就任。


農業に出会い、価値観が大きく変わったといいます。


「自分の毎日の中心が仕事だったり働くことだったんですよね、でもこっちに来て、旬を感じたり、野菜を食べる、この農家さんから野菜を買うとか、食事が楽しめるようになったことで、暮らしが中心になったんですよね。すごく自分の毎日が豊かになったので、農ライフの魅力をもっともっといろんな人に発信していきたいなっていうのを思っている」

日々の生活の中でSDGsにかかわる活動にも取り組みます。

去年、小諸市ではある問題が。

キャベツや白菜が豊作となり、農家で1万個以上の野菜が余ってしまったのです。


「こんなに綺麗な野菜たちがこのまま捨てられちゃうなんてもったいないって純粋に思ったし、そうやって思ってくれる人はきっと全国にたくさんいるだろうなと思ったので」

そこで武藤さんは農家のピンチをSNSで全国に発信。

すると全国の消費者が次々に野菜を購入。


農家と消費者をつなぐ役割を果たし、1万個以上の野菜をすべて売り切ったのでした。

また、この春から始めたブドウ作り。
耕作放棄地を耕して畑にしました。

地元ワイナリーの指導を受けながら、ワイン用ブドウの生産を目指しています。

「(Q耕作放棄地・農家の担い手不足について)
すごくクリエイティブでおもしろいけどその魅力って全然伝わっていなくて、でもちゃんと伝えれば多分私たちのとかそれより下の人たちにも以外に農業っておもしろいじゃんと多分思ってもらえると思うのでそのつなぎ役をしていきたい」


「農業」の楽しさをより身近に感じてもらおうと、小諸市内でおととい開かれたイベント。


武藤さんが音頭をとり、地元の農家や飲食店など22店舗が集いました。

武藤さんのブースには、野菜や山菜が並ぶ中、瓶に入ったおしゃれな商品が。

実はこちら、もともとは売り物にならず捨てられるはずだった規格外のニンジンでしたが…、
長和町にある漬物の製造業者に依頼して保存のきくピクルスに生まれ変わらせました。


「インスタですごくおいしそうなのが出ていてどうしても欲しくて買ってしまいました」
「自分で買い物して(SDGsに)貢献できるならしたいなと思う」

イベントには県内外から多くの人が訪れ、農家と消費者がつながる場に!

地元農家も「武藤さん効果」を実感しています。

「すごい絶大!小諸がこんなに大きくなっちゃうから、武藤千春で、うれしいですねもっと盛り上げられるように頑張りたい」


「楽しいということが何よりも持続可能につながっていきますし、楽し無ためにはいろんな楽しい人たちとつながって自分が心地いい環境を作ることも大切なので、きっかけになる場づくりが今後もできたら」


楽しく! 持続可能な農業を、小諸市から全国へ。


魅力を伝え続ける武藤さんの挑戦は続きます。