函館市職員の男が、市営競輪の売り上げ金を管理する市の銀行口座から約150万円をだまし取った疑いで逮捕されました。函館市の説明から浮かび上がったのは「管理体制の甘さ」です。

麻原衣桜記者リポート
「午後1時です。近藤容疑者の身柄が検察庁へ送られます」

警察署から出てきた1人の男。逮捕・送検された函館市競輪事業部の職員、近藤樹容疑者(28)です。

2025年8月から10月、函館市の届け出印を不正に使って払い戻し金の請求書を偽造、市営競輪の売り上げ金などを管理する口座から10回、約150万円をだまし取った疑いが持たれています。

麻原衣桜記者
「近藤容疑者は競輪場の売上金に関する口座の管理などを担当していて、通帳や印鑑は容易に持ち出せる状況だったということです」

2026年1月、競輪事業部の職員で帳簿と通帳の残高を照合していた際、突然、近藤容疑者が体調不良を訴え早退、そのまま警察に自首し、事件が発覚しました。

口座管理の担当だったとはいえ、なぜ何度も金を引き出せたのか。函館市の会見で管理体制が甘さが明らかになりました。

函館市競輪事業部 田村隆弘部長
「職場で(通帳・印鑑を)保管している場所が鍵がついていない引き出しに入れていた。通帳と印鑑を本人が持ち出せたのが一番の要因。管理体制が甘かった」

函館市は今後、通帳と印鑑を鍵付きの金庫に分けて保管し、管理職員が鍵を携帯して管理するなど運用を厳格にするとしています。

2025年4月に、口座管理の担当になったあとたった4か月ほどで犯行に及んだとされる近藤容疑者。警察の調べに容疑を認めたうえで、函館市にこんな説明をしたといいます。

函館市競輪事業部 田村隆弘部長
「自首したあとに話を聞くと『主にギャンブルに使った』という話をした。(近藤容疑者は)『大変申し訳なく思っている。弁済する方向で考えていきたい』と」

ちなみにギャンブルは競輪ではないということです。

函館市によりますと、使途不明金は約1100万円に上っていて、警察が余罪を調べています。