ハードな食感の『忍者めし』や、まるで果実のようなプチっと弾ける食感の『コロロ』といったユニークな商品で、近年のグミブームをけん引してきているUHA味覚糖(大阪市)が、今、お菓子の枠を超えた壮大な挑戦を続けているのをご存知だろうか? 同社がいま注力しているのは「健康寿命の延伸」 。

実は、「サプリメント」の世界で、UHA味覚糖は驚異的な成長を遂げている。2025年の「UHAグミサプリ」の売上は前年比185%(25年5月~26年4月、UHA味覚糖販売実績より)。お菓子メーカーとしての「おいしく作る技術」とお菓子感覚の「手軽さ」が、サプリメント特有の「続けにくさ」を解消し、新しい栄養摂取の形を提案しているのだ 。

しかし、同社の挑戦にはこの先があった――。次なるターゲットとして見据えたのは、ノーベル賞受賞研究「オートファジー」だ。

「菓子だけでは生きられない時代」を見据えた20年来の挑戦

1949年に「戦後の栄養不足の時代に、一粒の飴がもたらすおいしさと、上質なカロリーを手軽に届けたい」という信念をもって飴問屋として創業したUHA味覚糖は、やがてメーカーへと転身。しかし、時代が進むにつれて、このままでは事業の発展性に限界があると感じた同社が2000年代に着目したのが“健康分野”だ。

その研究拠点「バイオ研究室」は2002年に立ち上げられたが、当初のメンバーは、松川泰治氏たった一人だった。

UHA味覚糖株式会社 バイオディビジョン ディビジョンリーダー 松川泰治さん
「元々、好奇心が旺盛なタイプなので、一人であっても、新しいことにチャレンジさせてもらえるのは大変嬉しかった。ただ、順風満帆とはいかず、最初の10年は売上が作れず苦労。その間、辞めていく部下たちもいた――」

しかし、海外に目を向けるとアメリカでグミタイプのサプリメントが広がりはじめており、松川さんはこれに目をつけ粘り強く力を注ぎ込み、今の成功に繋げてきた。

松川さん
「錠剤やカプセルでサプリメントを毎日摂るというのは結構大変だという方もいらっしゃるんですけども、おいしく味付けしたグミの中にそういう成分を閉じ込めて食べると、それが日々の楽しみに変わるんですね」

「おいしさは、やさしさ」をコーポレート・メッセージに掲げる同社だが、松川さんはさらに「やさしさは健康でもある」と考え、お菓子作りで培った技術で“おいしいサプリ”を目指す。

現在、たった一人から始まった「バイオ研究室」は20名を超える規模に成長し、50種類以上のサプリメントやオーラルケア、栄養補助食品を世に送り出している。

そして、健康事業が拡大する中で、同社が新たに出会ったのが「オートファジー」だ。これは、一言でいえば「細胞内のリサイクル機能」のこと。細胞内の古くなった物質を分解・回収し、新しいタンパク質などの材料として再利用する仕組みとして注目されており、2016年に生物学者の大隅良典氏がノーベル賞を受賞するなど、日本が世界の第一線を走っている分野だ。

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UHA味覚糖は、このオートファジーをテーマに研究・商品開発に乗り出しているという。

松川さん
「体の中から健康を考えることができるような、健康食品の新しい切り口の一つが、オートファジーだったんです」

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そんなオートファジーを身近に感じてもらいたいという思いから、社員でなくても利用できる本社のカフェスペース「UHA PARK&CAFÉ」で「オートファジーカレー」を有名シェフと開発し、提供している。

※オートファジーの研究は生命科学の知見であり、提供メニューやサプリメントの特定の効能を示すものではありません

一方、「健康寿命の延伸」をテーマとした世界的な技術コンペティションにおいても、研究用資材として同社のサプリメントを提供。未知の領域へ挑む研究機関をバックアップすることで、業界全体の発展を後押ししている

一体なぜ、菓子メーカーが単なる商品開発に留まらず産学連携や研究の支援に力を入れるのか? また、同社が「健康寿命」延伸への研究から見据える未来とは?

その核心となるインタビューと取り組みをぜひ動画でご覧ください。

※ ページ冒頭でご紹介した動画はこちらからもご覧いただけます。