カンボジアの拠点で詐欺に関与したとして、福岡県警が68歳の男を再逮捕しました。

男は知人などから、「国家ぐるみなので逮捕されることはない」などと勧誘を受けていたということです。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、埼玉県川越市の契約社員、冨田淳一容疑者です。

冨田容疑者は今年1月カンボジアにある詐欺の拠点から、警察官になりすましてうその電話をかけるなどして、会社員の女性から70万円をだまし取った疑いが持たれています。

福岡県警によりますと冨田容疑者は知人を介し、「カンボジアに特殊詐欺の仕事があるが、国家ぐるみなので逮捕されることはない」「3000万円は軽く稼げる」などと勧誘を受けました。

そして去年12月から今年3月までカンボジアに滞在し、かけ子として100万円あまりの報酬を得ていたということです。

取り調べに対し冨田容疑者は、「特殊詐欺のメンバーとうその電話をかけ、現金をだまし取った」などと話し、容疑を認めているということです。