8日、宮城県七ヶ浜町のスクラップ置き場を焼いた火事で、この場所では、過去に5回、火災が発生し、県がスクラップ置き場を所有する廃品買い取り業者を度々、行政指導していたことが分かりました。

火事から一夜あけた現場では、午前10時半頃に警察と消防が火が出た原因などを詳しく調べるため実況見分を始めました。

この火事は、8日午前5時50分頃、宮城県七ヶ浜町遠山5丁目にある廃品買い取り業者「東盛(とうせい)」のスクラップ置き場から火が出たもので、鉄くずなどを焼き火は約12時間後に消し止められました。

その後の県への取材で、このスクラップ置き場では、2022年12月以降5回、火災が発生していたことが分かりました。

県は廃棄物処理法に基づき2022年頃から毎月のように行政指導し、直近では10月29日に実施していました。

スクラップ置き場に立ち入って適正な廃材の保管や防火対策を指導し、業者は消火栓を設置するなど対策を講じていたということです。

県やこの業者によりますと、回収した廃家電と鉄くずや廃プラスチックなどは分けて保管されていたということで、警察と消防が火が出た原因を慎重に調べています。