軍艦島クルーズを運行する「やまさ海運」の社長ら3人が、法定検査を受けていない状態でクルーズ船を航行させたとして、船舶安全法違反などの疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、長崎市のやまさ海運の代表取締役と船長2人の計3人です。

長崎海上保安部によりますと、やまさ海運はことし5月8日~13日までの間、長崎港から長崎市高島町の端島を結ぶ軍艦島クルーズ船「マルベージャ3」(旅客定員221人)を、中間検査を受けていない状態で航行させたとされています。
中間検査とは?

中間検査は、5年スパンで定められている定期検査の中間に受けなければならない検査です。
やまさ海運では5月13日にマルベージャ3の中間検査を申請、その時点で検査期限切れが発覚したということです。
さらに病人などに関する記録、衛生担当記録簿を付けていなかったことも発覚し、長崎海上保安部は2日、船舶安全法違反などの疑いで代表取締役とマルベージャ3の船長2人の計3人を検挙し書類送検しました。
検査期日「勘違い」

やまさ海運の代表取締役は取材に対し「検査期日を勘違いしていた。船舶航行事業者として申し訳ないミスだと痛感している。再発防止を徹底していきたい」と話しています。














