法律で必要な検査をせずに高級スポーツカー「ランボルギーニ」などの車検を不正に通させたなどとして、男3人が逮捕されました。

逮捕されたのは、埼玉県にあった車検場の検査員、寺垣訓弘容疑者（63）と松田正治容疑者（59）、仲介役の浴本昌希容疑者（49）です。

3人は今年2月から5月にかけ浴本容疑者が車の所有者から依頼を受けた「ランボルギーニ」や「ベンツ」など4台を寺垣容疑者らの車検場に持ち込み、法律で必要な検査をせずうその証明書をつくり、不正に車検を通させた疑いがもたれています。

警視庁によりますと、この車検場では30年ほど前からおよそ1万6000台の不正車検を行い、およそ3億5250万円を得ていたということです。

みなし公務員の寺垣容疑者らは不正車検を通す見返りに、浴本容疑者から8万8000円を受け取ったとして、警視庁は寺垣容疑者ら3人を加重収賄の疑いで、浴本容疑者を贈賄の疑いでも書類送検しました。

全員容疑を認めているということで松田容疑者は「会社の利益と自分の生活がかかっていた」と供述しています。