日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みで、上空にはこの時期としては非常に強い寒気が流れ込む見込みです。気象庁は、東北地方や関東北部、長野県や新潟県では大雪となる所があるとして、交通障害などに注意を呼び掛けています。

気象庁によりますと、3日から4日にかけて、上空1500メートル付近に-6℃以下の寒気が流れ込むほか、上空5500メートル付近には-36℃以下のこの時期としては非常に強い寒気が流れ込む見込みで、冬型の気圧配置が強まる見込みだということです。大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達する所があるということです。

北海道から山陰まで日本海側を中心に雪となり、東海などでも雪となる所がある見込みです。また、東北や関東北部、長野県、新潟県では山沿いを中心に大雪となる所もありそうです。上空の寒気が予想以上に強まった場合などは警報級の大雪となる恐れもあるとしています。

気象庁は、大雪による交通障害などに注意・警戒するほか、電線や樹木への着雪や屋根からの落雪などにも注意するよう呼び掛けています。

雪の予想（いずれも多い所）

▼東北地方の予想24時間降雪量（3日午後6時～4日午後6時）
　日本海側・太平洋側…山沿い70センチ、平地40センチ

▼関東甲信地方の予想24時間降雪量（3日午後6時～4日午後6時）
　関東地方北部…50センチ
　甲信地方…40センチ

▼その後、4日午後6時～5日午後6時の関東甲信地方の予想24時間降雪量
　関東甲信地方…15センチ
　甲信地方…20センチ

▼新潟県の予想24時間降雪量（3日正午～4日正午）
　山沿い…50センチ　平地…10センチ

▼その後、4日正午～5日正午の新潟県の予想24時間降雪量
　山沿い…40センチ　平地…5センチ

また、東北地方や新潟県では3日から4日にかけて風も強まる見込みで、東北地方の最大瞬間風速は陸上・海上ともに30メートル。新潟県は海上35メートル、陸上30メートルなどと予想されています。新潟県は波も高くなる見込みです。

今後の雨・雪と風のシミュレーションを見ると、あす3日午後から次第に雪の範囲が広がるほか、風も強まりそうです。北海道や東北、北陸などを中心に5日ごろにかけて雪が続く見込みです。今後の気象情報に注意してお過ごしください。