踏切内での事故を防ごうと、宮崎県日南市で高齢者が乗るシニアカーの講習会が開かれました。

踏切内で列車とシニアカーが衝突する事故を未然に防ごうと、JR九州宮崎支社や日南警察署などが開いた講習会。地区の住民らおよそ30人が参加しました。

(渕 雅顕 記者)
「移動には便利なシニアカーですが、踏切をななめに渡ると、おっと、このように脱輪するおそれがあるので注意が必要です」

参加者たちは、踏切内で脱輪しないためにまっすぐ渡ることや、万が一、踏切内に取り残された時は遮断機を押して脱出することを学びました。

(参加者)
「車で渡るときは遮断機の構造とかよくわかったので、より一層気を付けていきたい」

(日南警察署 田中智樹交通課長)
「列車と衝突する事故となると、亡くなられたり、大きな事故につながる可能性が極めて高いので、踏切に入るときの一時停止など基本的なことを守って、事故防止に努めていただければ」

日南市では、今年、シニアカーではないものの、列車と車や歩行者が衝突する死亡事故が2件発生しています。