課題に直面する企業は

こうした中、企業側も戦略的な対応を迫られています。
福岡市西区のうどんレストラン。およそ25人のスタッフが働くこの店では今月から時給1070円に引き上げました。最低賃金より13円高い設定です。

うちだ屋姪浜店 中村良子店長
「ほかの小売店と近くの飲食店との、差を埋めるために1070円にはしております。周りのところも時給が高く設定しているところが多々ありますのでやっぱり最低賃金になってくると人が集まらないというのもありますので、それに伴いちょっと引きあげさせていただきました」
時給アップでパートの従業員は
人件費は、0.5パーセント増えましたが時給を上げたことでパートやアルバイトの応募は増えているといいます。
17年間、この店で働き始めたパートの山口映子さん。当時の時給は、700円でした。

うちだ屋姪浜店パート 山口映子さん(43)
「やっぱり今までの同じ作業をして、短い時間で同じ給料をもらえるっていう点では、単純に嬉しく思います。これまでよりも働く時間が短くなったことによって、私生活にゆとりが出てきたように感じています」

この店では、水のセルフサービスや注文タブレットのデジタル化を進めています。人件費を効率化で吸収しようという工夫です。

最低賃金が1,000円を超え、新たな局面を迎えた福岡の経済。
今回の引き上げが、企業の経営戦略、そして暮らしとお金にどのように影響を及ぼすのか注目されます。














