「年収の壁」問題も

しかし、その一方で新たな問題も浮かび上がっています。

販売&飲食店アルバイト大学生(22)
「個人的には、扶養ギリギリまでアルバイト詰め込んでたのであがると逆に困るところがあったんですけど、普通に見たら上がったというのはありがたいなと思います」

いわゆる、「年収の壁」です。年収が一定額を超えると社会保険料などの負担が増えます。

「働き控え」で人手不足深刻化の懸念も

時給が上がっても、働く時間を減らさざるをえない。専門家は、「働き控え」が広がれば深刻な人手不足がさらに加速すると指摘します。

九州経済調査協会 秋野隆士さん
「飲食や小売り、サービス業は最低賃金の上昇が及びやすい状況なので今後、年末商戦とか稼ぎ時といわれるタイミングで働き控えが生じますと機会を逃してしまうので対応に追われる」