鹿児島市にある介護施設を運営する法人が、介護給付費およそ4,500万円を不当に得ていたことが分かりました。鹿児島市は返還を求めていますが、施設の関係者と連絡がとれないということです。
介護給付費およそ4,500万円を不当に得ていたのは、鹿児島市の「心の家」です。
市によりますと、2018年7月からおととし5月にかけて、「心の家」が運営する居宅介護支援事業所が、ケアプランの作成に必要な利用者への説明などをしていませんでした。
また、「心の家」が運営する別の小規模多機能ホームでは、職員の数が基準を満たしていなかったということです。
2つの施設はすでに休止または廃止となり、法人自体も事実上休止状態だということです。
市はおととし5月、法人を立ち入り検査し、去年3月には不当に得た介護給付費を返還するよう求めました。
その後、事務所や代表者の自宅を訪問し、文書でも催促しましたが、連絡がとれていないということで、鹿児島市は「回収に向けて、引き続き努力を続けていきたい」としています。














