自民党埼玉県連の幹事長が、県連の政治資金を私的に流用した疑いをもたれている問題で、県連はきょう、党紀委員会を開き、除名処分にすると発表しました。

自民党埼玉県連 鈴木正人 県議
「全会一致で『除名』と、一番重い処分になった」

自民党埼玉県連の幹事長・小谷野五雄県議(69)をめぐっては、県連の政治資金を私的に流用した疑いで役職の一時停止措置を受け、先月、県連の調査委員会から総額およそ2800万円の私的流用を認定されていました。

これを受け、県連はきょう、党紀委員会を開き、小谷野県議の除名処分を全会一致で決定しました。

小谷野県議は今週火曜、県連に弁明書を提出していて、「一部に日用品が混入したことは事実だが、故意の私的流用は一切ない」などと主張していましたが、県連側は「私的流用と言わざるを得ないものが相当数あった」と判断したということです。

私的流用と認定された支出の中には、▼チャイルドシートなどの乳幼児用品や、▼ペットフード、日用品などの購入費も含まれていて、県連は今後、刑事告発も検討するとしています。