SNSで知り合った女性に紹介された中国人経済学者を名乗る人物から、うその投資を持ち掛けられた札幌市の60代男性が、わずか2か月で約1億2000万円をだまし取られました。

札幌市西区の60代の男性は、7月上旬、「Facebook」で知り合った女性から、「LINE」に誘導され、女性の叔父だとして、中国人経済学者を名乗る人物を紹介されました。

男性は、その中国人経済学者を名乗る人物から、ドルや金への投資を進められ、海外の資産運用会社の名前を語るアプリに登録しました。

警察によりますと、中国人経済学者を名乗る人物も資産運用会社も、実在する人物の名前と会社名で、アプリ上では投資が順調に利益を生み出しているかのよう見せかけていましたが、すべてうそだったということです。

男性が利益が出た分を現金化しようとした際、「あなたの操作ミスで出金が凍結された」「7万ドルを納付して解凍する必要がある」「為替レートの差額を支払う必要がある」などと違約金を要求され、男性はさらに指定された口座への送金を続けました。

男性は結局、8月14日から10月26にかけて、計29回に渡り、指定された口座に約1億2000万円をオンライン送金して、騙し取られました。

現金化できないことを不審に思った男性が、警察に相談して事件が発覚しました。

警察は、SNSで知り合った相手から投資を進められた場合は詐欺を疑い、現金の振り込みを要求されるのは詐欺事件として、注意を呼びかけています。