北海道の知床沖で起きた観光船沈没事故の初公判で運航会社の社長は、「私には起訴状の罪が成立するかわからない」と述べ、弁護側は無罪を主張しました。

記者
「事故から3年半がすぎ、初公判を迎えたこの裁判。争点は桂田被告が事故が発生する可能性を予見できたか、どうかです」

2022年4月、知床半島沖で観光船「KAZU I」が沈没。乗客乗員26人が死亡、または行方不明となりました。

運航会社社長で安全統括管理者でもあった桂田精一被告(62)は、乗客乗員を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。

罪状認否で桂田被告は、「船長から荒れる前に引き返すと聞き、大丈夫だと思った。私には起訴状の罪が成立するかわからない。裁判の中で話すべきことを誠実に説明する」と話しました。

弁護側は無罪を主張していて、裁判は夕方まで行われます。