発生から20年のJR福知山線脱線事故をめぐり、JR西日本は遺族らへの説明会を開き、“事故車両の保存施設が12月に完成し、遺族らに公開する”と明らかにしました。

 乗客・運転士107人が死亡したJR福知山線脱線事故から今年で20年となり、11月8日、事故の遺族や被害者に向けた説明会が開かれました。

 この説明会の中でJR西日本は、大阪府吹田市の社員研修センターの隣につくられている事故車両の保存施設について、“12月中旬に遺族や被害者に公開する”と説明したということです。

 JR西日本は、保存施設は原則非公開とする方針は変わらないとしていますが、説明会の出席者からは、“公開の対象についてさらに検討が必要”との声もあがったということです。

 (JR西日本 倉坂昇治社長)「『しっかりと、この設備を意味のあるものにぜひしてほしい』『事故の風化防止、(鉄道の)安全に生かしてほしい』という意見はいただいた」

 説明会は11月9日も開催されます。