伊豆諸島の東京・大島町で女性の遺体を遺棄した罪などに問われた男に対し、東京地裁は懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。

大島町の柳瀬宗達被告(46)は、高瀬静香さん(当時37)の遺体を燃やして海岸に遺棄するなどした、死体損壊と死体遺棄の罪に問われています。

これまでの裁判で、柳瀬被告は起訴内容を認めた上で、高瀬さんが自殺したと主張し、「大島の海に私の骨を撒け」とする書き置きを残していたため、「望みを叶えてあげようと思った」と述べています。

検察側は、「徹底的に損壊し、ごみ同然に海中に投棄した」として、柳瀬被告に懲役3年を求刑していました。

きょうの判決で、東京地裁は「被害者が死亡した経緯は不明であるものの、書き置きに従って犯行に及んだという供述は到底、信用できない」と指摘。

「犯行態様は残忍で、死者の尊厳を踏みにじった」として、柳瀬被告に懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。