ソニー生命保険は20日、元社員によるおよそ170億円の不正送金をめぐり、アメリカでの司法手続きの結果、被害額を大きく上回る返還判決が出たことを明らかにしました。きょう21日時点の為替レートで返済額はおよそ222億円になる計算です。

ソニー生命では去年、元社員の男が、海外にある子会社の口座から別の口座へ1億5500万ドル、日本円でおよそ170億円を不正送金したとして警視庁に逮捕されていましたが、ソニー生命は20日、アメリカでの司法手続きの結果、返還を認める判決が出たと明らかにしました。

不正送金された資金は暗号資産に変えられていましたが、この間、暗号資産が値上がりしたことなどから、返還される金額は不正送金された時点から600万ドル増えたということです。これは、きょう21日時点の為替レートで計算すると返済額はおよそ222億円で、不正送金された額を50億円以上上回る計算になります。

ソニー生命では、別の元社員が1年半以上にわたって不正出金を繰り返し、4000万円を引き出した問題も発生していて、経営責任を明確にするために萩本友男社長ら役員7人の報酬の一部返納も発表されています。

ソニー生命は「今後、このような不正行為を二度と発生させないように、内部管理態勢の一層の強化と役員・社員のコンプライアンス意識の更なる醸成に努めてまいります」としています。