2024年1月の大相撲初場所で新入幕が決まった石川県津幡町出身の大の里(おおのさと)関に28日夜、地元の後援会から化粧まわしが贈られました。

地元・津幡町でおよそ300人のファンに出迎えられた大の里関。九州場所では優勝決定戦の末に十両優勝を逃しましたが、初土俵からわずか4場所での新入幕と、スピード出世を果たしました。

矢田町長から委嘱状を受け取る大の里関=津幡町福祉センター、28日夜

28日夜、津幡町の広報特使に委嘱され、矢田富郎町長が「町民をあげて応援したい」と述べ、新年の飛躍に期待を込めました。

また地元で結成された後援会から、来月の初場所でお披露目される化粧まわしが贈られました。

化粧まわしの背景には大の里関が好きな「緑色」が使われた=津幡町福祉センター、28日夜

化粧まわしには、大の里関のリクエストに応じ、地元・倶利伽羅峠(くりからとうげ)の戦いに伝わる角にたいまつをつけた牛、「火牛(かぎゅう)」が描かれています。

「大の里」と書かれたタオルを掲げた男の子は「(大の里関を)見たかった。楽しかった」と笑顔を見せていました。

タオルを両手に持ち大の里関を歓迎する男の子=津幡町福祉センター、28日夜

男の子の父親は「とにかくけががないように頑張ってほしい」と期待を寄せていました。

大の里関は「津幡町から化粧まわしをもらうことはすごくうれしいし、より一層頑張らないとダメだなという気持ちになった。しっかり準備してけががないよう、15日間戦い抜いて勝ち越し目指して頑張る」と意気込みを語りました。

西の前頭15枚目として臨む大相撲初場所は、1月14日に初日を迎えます。